民主党の第一自民党化?

改選守れず。事前に聞いた話では批判票を民主党に全部持って行かれそうだということだったがその通りの結果。
それにしても民主党は政権とるんなら早くとってほしいよな。あいつらいつはトルトル詐欺で票だけ持って行くくせに肝心なところではまるでだらしないし。今回も参議院選挙で直接政権交代にはつながらないわけで、もうしばらくはトルトル詐欺の被害を受けそうだ。我慢我慢。

ところでその民主党だが、元々第二自民党と揶揄されていたように人的にも政策的にも自民党と似通った政党なのだが、ここのところ本家自民党が変わってしまったことによりむしろ民主党の方が往年の本家に近くなってきた感はある。
昔ながらの自民党といえば内部に様々な利益を反映し、イデオロギー的にも左から右まで包括して文字通りの包括政党だったが、今の自民党小泉政権によって新自由主義新保守主義政党に純化してしまった。今の自民党はかつてのそれと比較すれば、単なる一つのファクションにしかすぎないようにすら見える。こうした自民党の変化はこれまで批判されることの多かった民主党の内部に残った雑多さを利点にかえるかもしれない。小泉さんの時のようにパーソナリティが争点と成らず、政策が争点となった場合どうしても今の自民党では動員可能な有権者の幅が狭くなる。むしろ雑然とした民主党の方が新自由主義的な政策指向を持つ人から、より修正主義的な政策を指向する人、さらには伝統的な左派、新左翼・グリーン系まで無節操に吸い上げるやすくなる可能性はある。また雑多さ自体も最近ではだいぶ収斂して、緩やかな統一傾向は見えてきている。これまで弱点として指摘されることが多かった安全保障などの基本問題についていえば、憲法問題では基本は改憲推進で、いつ・どの条文をいじるのかで対立、といった改憲論内部での小さな対立にほぼ収斂しているし、経済政策でも新自由主義的政策を許容したイギリス的な第三の道論へと収斂してきている。
だいたい旧経世会小沢一郎が代表という意味でも福田派上がりの現自民党主流派よりも本流よりだしね。これまでさんざん政権をトルトルといってその淡い期待で食いつないできたが、下手した本当に政権をとって第二自民党から、第一自民党へ格上げ(?)される日も来るかもしれない。