「やっぱ三島だよ!」を合い言葉に、マッチョになることを目指して暑いなかむやみと走りまくってたらオーバートレーニング気味に。体が疲れきってしまった。
しばらく走るのはよそう。

ところで、五十嵐先生が久米先生の例の本に対する批判を改めて一つにまとめてウェブにのせてる。
90年代の労働政治が政治化した理由として、「労働戦線統一によって自信を持った労働組合が、より大きな政策利益を求めて、活動を政治化した」(113頁)という久米先生に対して、こうした議論は2000年以降の労働政治のさらなる変容を捉えていないと五十嵐先生は批判。なぜなら、小泉政権下ではそもそも労働政策過程から労働が排除されてるんだからと。曰く、
>労働に関する戦略的な政策決定は、厚生労働省や3者構成の審議会などの頭越しになされ>るようになったからです。決定権を吸い上げたのは小泉首相直轄の戦略的政策形成機関で>あり、このような変化は労働政策を含むあらゆる領域に及んでいます。
この五十嵐先生の指摘は重要。
さらに言えば新たに出現した労働政治が、労働組合をバイパスする政治アリーナとして出現していると言うことと、労使関係における個別化の進展とがリンクしているというのが重要だろう。集団的労使関係を前提とした労働政治のモデルでは捉えきれない政治領域が労働を中心とした分析に必要となっていることを久米先生のような利益団体政治の一つとして労働政治を位置づける方法では捉えることが出来ないと思う。