Christfer Knill and Andrea Lenschow, "Seek and Ye Shall Find!" Linking Different Perspectives on Institutional Change

政策変更や制度の変化についての論争の大部分は、社会学的制度論や合理的選択制度論、歴史的制度論といったそれぞれの議論が拠って立つ「存在論的」次元の違いによるのではなく、マクロなのか、ミクロなのかという抽象性のレベルを明らかにしていないことが原因だ!という。

比較政治研究の社会学、合理的、歴史的という制度論についての三つの立場は、国際関係論での合理的選択か構築主義かという構図と同一であるということを指摘した上で、これらは人間行動についての理解の違いー存在論的次元における対立であると指摘。
そして存在論的次元にかえて(これがよく分からん?)構造に基礎を置くのか、主体(エージェンシー)に基礎をおくのかという次元で近年の議論を整理する。

マクローミクロという抽象性のレベルと、構造−主体という次元の組み合わせで従来の異なる立場からの異なった見解の接合可能性を探求。