コートが欲しい。

今年こそはコートを買おう、しかも”高い”コートを。
コートには哀しいトラウマがある。大学に入ったばかりの頃、なけなしの2万円を握りしめて、いつもは行かないようなちょっと高そうな服屋に入った。大学生になったんだし、少しぐらい大人っぽい格好をしてみたいなぁ、予備校生っぽいダラダラしたジャケットじゃなくて、もっと大人っぽいシックなコートを着てみたいなぁ、なんていう気分で。


・服屋の店員「何をお探しデスかぁ。」
・俺「ちょっとコートを。」
・服屋の店員「これなんかどうデスかぁ?」
ふむ、なかなか良い。試着してみるか。でもその前に、値段は?
ゲェ、6万!?高っ!!買えるわけないじゃん。
・俺「もう少し安いのないですか?」
・いぶかしげな店員「・・予算はどれくらいですか?」
・俺「二万円ぐらい?」
・哀れむような目をした店員「二万円じゃあうちではコートは買えないです ねぇ。二万円だったらこちらのジャケットはどうですかぁ?」
・俺「・・そっちにします」


なんにも買わないのも悔しいので、結局そのまま進められた1万9千円ぐらいのジャケを買って帰る羽目に(これも十分高い!)。そしてあの事件以来、結局今に至るまでコートは買えずにいる。
で、このネタを周りに話すと、「ユニクロとかじゃなくてちゃんとしたのを買ったらそれぐらいするよ。それも安いほうだよ。」、なんだそうだ。
ええ!?そうなの!?金銭感覚おかしくないですか?
階級社会に絶望した!!!!!!!!!!!


というわけで結局、やっぱりコートなんていらない、という毎年の結論に至った。