評判の悪い(?)プラネテスのDVDをとりあえず6巻まで借りてみた。
見てみた感想は・・。

なんかものすごく原作をいじってあってどうにもいたたまれない気持ちになる。最初にこっちを見ればまだ受け入れられたかもしれないけれど、原作を読んだ後ではちょっときつい。絵は綺麗なんだけど、いろいろつまらない陳腐な改作があって萎える。
まず原作にはない部長やら係長を登場させたり、会社組織をやたら強調してサラリーマン物語にしたがるのはどうかと思う。よく時代劇なんかでも現代と違う時代の生活感を出したいがためにこういう設定をとることがあるのだが、サラリーマンという現実と夢・理想とを対比するはあんまり面白くないと思う。敵はもっと別の価値観にあるような。
また田辺が最初から出てきて、八と普通に恋愛しているのもどうか。野心を優先させる「べし」と考えて、必要ないものは捨てて生きようとしているのに、八にはどうしても田辺が入ってくるのを止めることが出来ないというのがいいところなのに。
それに恋仲になるにしても田辺が友達に聞かれて八のいいところを列挙するのもどうか。ロックスミスの不可知論に対抗するには無条件的でなければならないのに。あの重要な対比の構図が台無しではないか。