自民党の「地滑り的」圧勝について

昨日の衆院選での自民党の圧勝にそれほど驚きはない。むしろ意外と納得のいくものだった。自民・民主現状維持という地味な結果にならなくてすっきりした感さえある。
中身はともあれこれだけ改革への期待の強さが政治的な結果として表現されたというのはそんなに悪いことではない。それに実は小泉さんや自民党の幹部の人たちはこれだけ国民の期待を寄せられたことでその責任の重さにビビっているのではないかと思う。
「これは下手なことは出来ないぞ」、「もし失敗したら今度こそ自民党はぶっ壊れる」と。
これだけの議席数を持っていれば、結果を出さなければならない。出したくなくても出してしまう。さらに実態はともかく党内の「古い自民党」を追い出し「純化」してしまっているため、今回使ったような党内対立を政権交代と見せかける戦略も用いることが出来なくなっている。小泉さんはリーダーシップの所在を明確にしてしまった。もうごまかすことも、逃げることは出来ない。
郵政民営化は実現するだろう。郵政民営化には個人的に反対だが、責任の所在を明確にして実現されることには意義がある。そして自民党にせよ、賛成を唱えた人々にせよ、この結果を引き受ける必要がある。もはや責任は古い自民党にあるのでも、憲法9条にあるのでも、朝日新聞にあるのでも、日教組や公務員にあるのでも、特殊利益団体にあるのでもない。政治的結果に対する責任は小泉自民党にある。

・・この衆院選自民党バカ勝ちを意義有るものにするのは、こういう感じで巧いこと責任に在処をはっきりとさせなければならない。そうすれば次につながる。