雉も鳴かずば撃たれまい
昨日の夜「マンガ日本昔話」の再放送をみてたら、あの悲しくも恐ろしい傑作、「雉も鳴かずば」をやっていた。
病気の娘に食わせるために、たった一袋のコメと小豆を盗んだため、川の叛乱を収める人柱に選ばれた父親。じぶんが小豆まんまが食いたいといったばかりに、そして小豆まんまがあまりにおいしくてうれしかったからから手まり歌にして歌ったばかりに、図らずも父親の罪を暴き、死へと導いてしまった娘。
”ケーン”と鳴いてキジが飛び立ち、それを撃つ猟師。射止めたキジを拾いに行くと、真っ赤な夕日の中、その撃たれたキジをだいて「雉も鳴かずば撃たれまい」とつぶやく女の子。
ああ、これだ。記憶の通りだ。
あのシーンは子供の頃に見て以来、その強烈なイメージが今でも鮮明に残っている。
改めてみても鮮烈なこの作品を、今の子供たちはどう見たのだろうか。