憲法に依拠した新たな戦いを!

というのが教育基本法の改悪強行をうけての今朝の赤旗のあおりだ。
「法律及び他の法律の定めるところによりとりおこなわれるべきものとする」とする新法の下では、確かに抵抗の論拠はこれしかないかもしれないがこれは厳しい戦いになるのは明らかだ。
朝日に拠れば早速伊吹文科相は関連法令および教育振興計画の策定を進めると述べた談話の中で、教員免許制度の更新を優先的な課題として進めていくと云っているようだ。教員免許制度の更新が導入されれば、おそらく政府は日の丸君が代に対する態度を含めた思想信条に基づいて教員の選別を行って来るであろう。
そして全教・日教組組合教員にたいする大量の免許更新拒否という事態が起こったときには憲法に基づいて具体的な行政処分のみならず教育基本法の文言内容も含めて争うことになるのかもしれない。しかしわが国の司法に果たして時の政府の政治的決定と異なる憲法判断が期待できるのか・・。厳しいだろう。なにより長い戦いを強いられているかつての国労組合員の悪夢だけは避けたいとも思うと。
そうなるとやはり政治の側である程度展望を切り開いていくしかない。党は今回の国会論戦の中でかなり頑張ったのは確かだ。社民党とも協力しながらタウンミーティングでのやらせ問題を取り上げ、それを根拠に教育基本法改悪案の正統性を問うというやり方は非常に巧かった。さらに復党問題という敵失もあり、最大野党の民主党がヘタレでなく、もっとマスコミが反対運動を取り上げ世論をあおれれば今回の改悪はなかったかもしれない。
だが結局通してしまったのは確かであり、丸山じゃないが負けたという結果に対する責任というのはあるかもしれない。もちろん頑張った人に言うせりふじゃなくてこれはぼーっとしていた俺自身に云うべき自戒のせりふだけど。
でももう一段、ここで絶望しないためにも、展望なき個別の闘争の泥沼に陥らせることがないようにするためにも、新聞の一面に持ってくることができ、左翼ここにありということを示すことができるシンボルが欲しい。考えられる一つはきたる都知事選で独自候補を立てず菅直人を無所属で引っ張り出して石原を沈めること、もう一つは今回の国会である程度実績を築いた社民党との共闘を進めること、かな?個人的には是非この二つを推し進めて欲しい。ともかく展望が欲しいんだ。